【横浜駅遺構・掃部山公園・伊勢山皇大神宮】高島町~桜木町を散策♪

横浜港から少し山手のエリア。落ち着いた住宅街にある魅力的な観光スポットを巡ります。

横浜市営地下鉄 高島町駅

地下鉄高島町駅をスタートします。

高島町という地名は、明治初期に横浜の発展に寄与した実業家「高島 嘉右衛門」に由来します。高島 嘉右衛門は横浜港の埋め立て事業を手掛け"横浜の父”とも呼ばれています。

二代目横浜駅基礎等遺構 ~ 幻の駅 ~

二代目横浜駅は大正4年に開業し、大正12年の関東大震災で焼失したため「幻の駅」と言われています。

二代目横浜駅基礎等遺構

高島町駅から徒歩3分のところにある「二代目横浜駅基礎等遺構」

二代目横浜駅基礎等遺構
二代目横浜駅基礎等遺構

ここはマンション1階部分にある公開空地で、大正時代の駅の遺構が保存されています。

二代目横浜駅基礎等遺構

明治5年に開業した初代横浜駅(現桜木町駅)は開港場付近にあったため、東海道本線を西へ伸ばす際に横浜駅通過を避けるためこの地に移転したそうです。

掃部山(かもんやま)公園 ~ 井伊家ゆかりの公園 ~

掃部山公園

みなとみらい21を見下ろす高台にある掃部山(かもんやま)公園
明治初期には、日本初の鉄道開通に携わった外国人技師の官舎が建てられ、鉄道事業の拠点であったことから『鉄道山』と呼ばれていました。
その後、明治17年(1884年)に旧彦根藩士らが一帯を買い取り庭園化し、横浜開港に貢献した大老「井伊掃部頭直弼」にちなみ『掃部山』となりました。

掃部山公園の日本庭園

緑豊かな日本庭園が心を和ませてくれます。

掃部山公園の飯岡幸吉の歌碑

横浜市西区出身のアララギ派の歌人として知られる飯岡幸吉の歌碑です。
『まちなかに 緑をたもつ掃部山 ましてや虫を聴く夜 たのしき』

掃部山公園

江戸時代までは海に面した高台で『不動山』と呼ばれていました。
今は埋め立てとビル建設が進み海は見えませんが、樹木の向こうに都会的なビル群を望むフォトスポットになっています。

掃部山公園の井伊直弼の銅像
掃部山公園の井伊直弼の銅像

明治42年(1909年)、横浜開港50周年を記念して井伊直弼の銅像が建てられました。
井伊直弼はランドマークタワーの方向を向いて、横浜港の発展を見守っています。

掃部山公園の水泉
掃部山公園の水泉

銅像の建立と同時に井伊直弼の子息・直安によって水泉も設置されました。

掃部山公園

大正3年(1914年)、この地は井伊家から横浜市に寄付され、植樹・整備されて掃部山公園として開園しました。

掃部山公園 横浜能楽堂
掃部山公園 横浜能楽堂

掃部山公園の一角には能楽専門の公演場「横浜能楽堂」がありますが、現在大規模改修中で2026年6月まで休館しています。
工事完了後が楽しみですね。

史跡 神奈川奉行所跡

神奈川奉行所跡

安政6年(1859)横浜開港に伴い奉行所が置かれました。
奉行所では司法と行政の事務が行われていたようです。

神奈川奉行所跡

現在は神奈川県文化センターと呼ばれ、図書館や音楽堂などの施設が集まっています。

神奈川県立音楽堂
神奈川県立図書館
神奈川県立図書館
前川國男

現在、この地に建つ神奈川県音楽堂・図書館・青少年センターは、日本のモダニズム建築をリードした建築家 前川國男の設計によるものです。

日本におけるモダン・ムーブメントの建築

歴史的・文化的価値が高く、『日本におけるモダン・ムーブメントの建築』に選定されています。

もみじ坂
横浜
もみじ坂
ランドマークタワー

神奈川奉行所跡の前は「紅葉坂」と呼ばれ、かなりの勾配があります。
この日が天気も良かったのでランドマークタワーが綺麗に見えました。

伊勢山ヒルズ

神奈川奉行所跡の道を挟んで向かい側に建つ結婚式場「伊勢山ヒルズ」
こちらはモダン建築を通り越して、ヨーロッパ風の荘厳な趣の大聖堂になっています。

伊勢山皇大神宮 ~ 国際港都・横浜の総鎮守 ~

伊勢山皇大神宮 裏参道

西洋風建築の伊勢山ヒルズの裏側を進むと、ガラッと雰囲気が変わって和風の鳥居が見えます。
横浜総鎮守の「伊勢山皇大神宮」の裏参道へと繋がります。

伊勢山皇大神宮 手水舎

裏参道を進むとすぐに歴史的な建造物「旧禮典所車寄れいてんじょくるまよせ(現手水舎てみずしゃ)」があります。
禮典所は木造二階建の和風建築で昭和2年に竣工、主に結婚式などでご利用されました。

伊勢山皇大神宮 手水舎

禮典所は昭和55年に解体されましたが、車寄部分は切り離して移築され、手水舎として転用されています。

伊勢山皇大神宮 拝殿

拝殿でお参りしましょう。
天照皇大神をご祭神とし「関東のお伊勢さま」と親しまれています。
急速な近代化・西洋化の流れの中でも、日本の国柄を見失わないために人々の心の拠り所として明治3年に創建されました。

伊勢山皇大神宮 照四海

照四海(しょうしかい)と呼ばれる高さ6メートルの常夜灯
灯台の形を模したデザインで、関東大震災で倒壊する以前の照四海は、実際に船が目印として利用していた記録があるそうです。

伊勢山皇大神宮 一ノ鳥居

一ノ鳥居は伊勢神宮と同じ形の神明鳥居。
台湾ヒノキの素木で作られています。確かに伊勢神宮っぽい感じがします。

伊勢山皇大神宮 二ノ鳥居

二ノ鳥居も神明鳥居ですが、こちらは銅製。高さ8メートルの大鳥居です。

伊勢山皇大神宮

社号標と表参道です。
やっぱり表参道の方が圧倒的に立派ですね。

伊勢山皇大神宮の前
野毛山不動尊の案内看板

伊勢山皇大神宮の入口の目の前に野毛山不動尊の案内看板があります。
神様にお参りしたので、仏様にもお参りしておきましょう。

成田山 横浜別院 延命院(通称:野毛山不動尊)

野毛山不動尊 横浜成田山

伊勢山皇大神宮から徒歩1分でした。

野毛山不動尊 横浜成田山
野毛山不動尊 横浜成田山

千葉県にある成田山新勝寺の横浜別院で、通称として野毛山不動尊 横浜成田山と呼ばれている寺院です。ちょっと、ややこしいですね💦

野毛山不動尊 横浜成田山

野毛山の崖の上に建っていて眺めは抜群です!

野毛町 ~ 昭和の雰囲気が残る飲み屋街 ~

野毛町

野毛山から桜木町駅方面へ下ります。

野毛町

野毛町は昭和の雰囲気も漂う飲食店が集まるエリアです。

野毛町

夜は賑やかになりそう🍺

旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)

旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)

桜木町駅前にあるJR東日本系列の商業ビル「CIAL」
その1階に鉄道の歴史に関するギャラリーがあります。

旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)
旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)

桜木町駅は日本で最初の鉄道駅「旧横濱駅」であることにちなんで開設されたギャラリーには、鉄道創業当時に実際に走っていた110形蒸気機関車と中等客車(復元)が展示してあります。

旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)

明治初期の横濱停車場と街の復元模型です。
明治5年に開業したとき、この様子を見た庶民はさぞ驚いたことでしょう。

旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)
旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)

当時の貴重な資料やパネル展示も充実しています。
博物館並みのクオリティなのに無料で見学できるというのも嬉しいですね。

鉄道創業の地 記念碑

鉄道発祥の地記念碑

旧横濱鉄道歴史展示があるCIALを出てすぐのところに「鉄道創業の地 記念碑」があります。
明治5年(1872年)5月7日、初代横浜駅が建設され、横浜-品川間に最初の鉄道が開業しました。

鉄道発祥の地記念碑
鉄道発祥の地記念碑

ちょっと読みづらいのですが、当時の時刻表と運賃表です。
品川-横浜間を1日2往復し、所要時間は35分。運賃は中等席で片道1円だったそうです。

鉄道発祥の地記念碑

ちょうど、京浜東北線の列車が通りましたので記念碑と記念撮影してみました。

JR桜木町駅 新南口

今日は2代目横浜駅跡から初代横浜駅(現桜木町駅)までを寄り道しながら散策しました。
横浜の観光地というと、みなとみらい21や山下公園が人気ですが、海沿い以外にも魅力溢れる街ですね。
本日はここまでです。お疲れさまでした。

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