港区芝浦地区と台場地区を結ぶ吊り橋「レインボーブリッジ」は歩いて渡れます。
海の上なので風が弱い日が狙い目です。ドキドキ・ワクワクの海上散歩に出かけましょう!

本日のスタートはJR田町駅です。
レインボーブリッジ遊歩道入口には「ゆりかもめ」の芝浦ふ頭駅が最寄りですが、街から歩くのも楽しいですよ。

ちなみに、JR田町駅芝浦口のデッキは撮り鉄の撮影スポットです。
なぎさ通り
JR田町駅から都道316号までの道は「なぎさ通り」と呼ばれており、沿道にはマンションや公園があって都市生活の雰囲気に自然が調和したエリアです。

渚橋の下にはカルガモの巣と休憩場所が設置されています。とのことですが・・

この日はカルガモの姿は確認できませんでした。

東京モノレールが静かに通り過ぎます。
この都会的な光景もいいですね。

狙ったわけではなかったのですが、『港区ベイエリア 安心お散歩・レインボーコース』を歩いていました。

汐彩橋からの運河の眺めもよく、散歩にはもってこいの歩道が続きます。

レインボーコースの案内板、またありましたね。
レインボーブリッジ

首都高速1号線の高架下を過ぎてしばらく進むとレインボーブリッジへの案内が出てきました。

レインボーブリッジの海上ループ部分です。
ゆりかもめの路線と道路がグルっと回るところですね。


いよいよ、「レインボーブリッジ遊歩道入口」の案内が見えてきました。

芝浦アンカレイジ ~ 遊歩道の入口 ~

レインボーデザインの鏡張りのエントランスです。

吊り橋のメインケーブルを固定させるための巨大なコンクリートブロックをアンカレイジと呼ぶそうです。
芝浦アンカレイジの7階までエレベーターで上ります。
レインボーブリッジの遊歩道は「レインボープロムナード」と呼ばれ、サウスルートとノースルートがありますが、今日は台場公園が見えるサウスルートを歩くことにします。

海上ループ部を走る「ゆりかもめ」。こうやって見ると随分高いところを走っていますね。
その向こう側には東京モノレールの姿も見えます。

この光景を見ているだけでも飽きません。
レインボーブリッジの正式名称は「東京港連絡橋」です。
平成5年(1993年)に竣工し、同年8月26日に開通しました。
全長は約800mの2階建て構造で、上部は首都高速11号台場線、下部は中央に「ゆりかもめ」が走り、その両側を一般道と歩道が通っています。

高さ約50mなので、高所恐怖症じゃない人でもちょっと怖いです。
でも眺めは抜群ですね。
レインボープロムナード(遊歩道)を歩く

遊歩道はこんな感じ。土曜日でしたが、すれ違う人はほとんど居ません。

柵の隙間から望遠レンズでお台場方面を撮影してみました。


吊り橋の中央部は海抜60mです。
60mというと平均的なビルで15~20階くらいに相当します。
レインボーブリッジの長さ約800mというのは芝浦アンカーレッジから台場アンカーレッジまでの吊橋部分の長さですね。
レインボープロムナード(遊歩道)全体の長さは1523mです。

台場側の主塔部に到着です。

後ろを振り向いても絶景です!
第六台場を見下ろす

品川台場はペリーの再来航に備えて建設された人工島で砲台が設置されました。
幕府は11基の台場築造が計画しましたが、完成したのは6基のみで実際に砲撃することなく開国を迎えた。

現存する2基の台場のうち、第六台場は国指定史跡であり、一般の立ち入りは禁止されています。
江戸時代にこの島を作るのは大変だったことでしょうね。
台場アンカレイジを通過

台場アンカレイジの中はこんな感じです。
トイレや自販機などはありませんでした。
海上に建てられたアンカレイジなので階下に降りることはできません。
第三台場を見下ろす

さらに進むと第三台場が見えてきました。

お台場の高層マンション群も近づいてきました。

第三台場も国指定史跡です。ここは公園になっていますので自由に散策することができます。

後ほど、上陸します。

遊歩道の高さも低くなってきて、海風も穏やかになってきました。

ノースルートへ寄り道

遊歩道も残り190mというところで、サウスルートとノースルートを繋ぐ橋脚が現れます。

こんな隠しルートがあったとは・・

橋の下をくぐります。その下は海です。

ノースルート側に出ました!
芝浦が遠くに見えます。結構歩きましたね。

レインボーブリッジを北側から見るのは珍しいかも。

ノースルートの方が逆光にならないので撮影しやすいですね。

最近のスマホカメラは望遠機能が進化していますね。東京タワーもしっかり撮れました!

晴海のタワーマンション群もバッチリ!
右端にはスカイツリーもチラリ☆彡

残り190mはノースルートを進みました。

ノースルートとサウスルートが合流しました。
史跡の品川台場やお台場海浜エリアを眺めながら歩くならサウスルート。
東京タワーや高層ビル群を眺めながら歩くならノースルートですね。

遂にお台場に上陸です。

レインボープロムナード(遊歩道)の台場口には年季の入った案内板があります。
台場公園 ~ 国指定史跡 ~


先ほど渡ったレインボーブリッジを横目に松並木を進みます。

謎の岩、石垣?が転がっていました。

台場公園入口に着きました。

続日本100名城にも名を連ねる第三台場。石垣も立派です!

公園の周囲には海面から5~7mの石積みの土手が築かれ、黒松が植えられています。

内側の平坦な窪地には陣屋跡や弾薬庫跡などがあります。

お台場海浜公園方面の光景。海とは思えないほど波が穏やかです。


西洋式築城法により外周部に築造された砲台です。
当時の記録を元に昭和8年に復元されました。

QRコードにスマホをかざしてAR大砲を載せたCG画像を撮るサービスをやってみました!

宇宙船のような遊覧船が行き来していました。

改めて見て、デッカイ人工島です。

芝浦方面の眺望です。第六台場とレインボーブリッジが近くに見えます。

第六台場を望遠レンズで撮影してみました。
立ち入り禁止の史跡なので、人工的な整備がされていない姿にもノスタルジックな魅力を感じます。

台場公園からレインボーブリッジ越しの東京タワーです。
この日は天気が良くて空気も澄んでいたので、いっぱい写真を撮ってしまいました。

第三台場は大正15年(1926年)に国の史跡に指定されました。
波止場付近には記念碑が建てられています。100年前から建っているのでしょうか。

いい公園ですね。


台場公園の四隅には窪地に降りる階段があります。
海の上とは思えないほど自然豊かですね。

波止場に築かれた石垣とその奥に見える現代建築のレインボーブリッジが融合した1枚です。

降りるとこんな感じ。子供なら思わず走ってしまいそうな広さです。


勤番者が寝泊まりした陣屋の跡です。ここで黒船の来航を待ち構えつつ、不安な日々を送っていたのでしょうか。
建物はありませんが、今でも石柱が残っています。



火薬庫跡です。火薬は火災や被弾の危険に供えて、台場内数ヶ所に分散して格納されていました。


昭和3年の公園の開園に合わせて復元された大谷石製の八角型の「かまど跡」です。

江戸幕府が黒船来襲に備えて築いた品川台場はペリーが浦賀に来航した翌月に着工。
1年3ヶ月間で6基の台場が完成させ、日本を守ろうとした先人の努力に感謝しつつ、台場公園を後にします。
お台場海浜公園

お台場海浜公園は1975年に開園し、1996年に今の形でリニューアルしました。
人工ですが白い砂浜が広がる「おだいばビーチ」は東京とは思えない都会のオアシスになっています。

展望台からの眺めも良好です!

冬でも結構な人で賑わっています。
旧防波堤と台場公園に囲まれた入り江になっているので波はほとんどありません。

ニューヨークやパリにある自由の女神像はフランスの彫刻家が設計したもので、アメリカの独立100周年やフランス革命100周年を記念したものですが、お台場にある自由の女神像もフランスとの友好関係の記念でフランス政府公認のレプリカだそうです。
ただのパクリ物じゃないので一見の価値ありです。
都はお台場海浜公園の水域に高さ150m、横幅250mの世界最大級の噴水「ODAIBAファウンテン(仮称)」を新たに整備する計画を発表しています。(令和7年度末完成予定)
税金の無駄遣いという意見もありますが、完成したら一層魅力的なエリアになるでしょうね。
アクアシティお台場神社

商業施設「アクアシティお台場」の7階屋上に鎮座する「アクアシティお台場神社」は、ちょうどフジテレビ本社ビルの正面に位置しています。

「関東のお伊勢さま」として親しまれる「芝大神宮」から分けられた御神霊が祀られています。

おみくじの自販機もあります。(訪問時は故障中でしたが・・)
お台場海浜公園駅へ

日が暮れ始めると東京タワーもライトアップされ、都心の夜景がきれいに見えます。

ちなみに、レインボープロムナード(遊歩道)の営業時間は下記の通りです。
- 4月~10月 午前9時 ~ 午後9時(最終入場は閉館の30分前)
- 11月~3月 午前10時 ~ 午後6時(最終入場は閉館の30分前)


夜景が名残惜しいですが、ゆりかもめに乗って帰りましょう。
この日は絶景ばかりだったので写真を100枚以上撮ってしまいました。
お台場の魅力は伝わりましたでしょうか。
是非、レインボーブリッジを歩いて渡ってみてください!

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