東京と神奈川の境界『町田駅』周辺散策 ~日本で初めて発見された敷石住居跡を訪ねる~

神奈川県に隣接する町田市はギリギリ東京都です。
JR線と小田急線が交差する町田駅周辺は若者が集まる超繁華街!
”西の渋谷”とも言われる町田駅周辺からは想像もつかない石器時代の遺跡を訪ねました。

JR町田駅 南口

町田駅 南口

繁華街がある北口ではなく、ヨドバシカメラがある南口です。
中央改札口へ繋がる階段の両脇にエスカレーターがあります。

町田駅南口

東京都と神奈川県の境は複雑に入り組んでいるため、下りのエスカレーターは東京都町田市、上りのエスカレーターは神奈川県相模原市になっています。
以前、ブラタモリでやってましたね。

境川(東京都・神奈川県)

境川
境川

上流域において武蔵国と相模国の境界となる川だったことが名前の由来。
昔は今よりも川が蛇行していて氾濫することも多かったようですが、河川改修して流路が直線化されました。
今でも町田駅周辺では市境が旧流路に合わせて設定されたままになっているところがあるようです。

境川
境川

境川ゆっくりロードは自転車と歩行者の専用道路でサイクリングや散歩に最適です。
境川は最終的に相模湾の江ノ島付近へ流れ込んでいて、人気のサイクリングコースです。

境橋交差点を斜め左に進み、町田天満宮へ向かいます。

町田天満宮

町田天満宮の鳥居

町田天満宮の鳥居が見えてきました。

町田天満宮の鳥居

この日の参拝者は少な目でしたが、毎月1日は骨董市を開催していて、多くの人出で賑わうそうです。

町田天満宮 手水舎
町田天満宮本殿

「天満宮」といえば、菅原道真をお祀りする神社ですね。
菅原道真を祀る神社は全国に12,000社くらいあるそうです。
その中でも総本社の太宰府天満宮(福岡)と北野天満宮(京都)が有名ですが、町田天満宮も関東ではまずまずの格でしょうね。

町田天満宮

天満宮ではお馴染みの撫で牛もあります。
撫でたところの病気が治ったり、頭を撫でると賢くなると言われています。
ちなみに、なぜ牛なのかについては諸説ありますが、「菅原道真が丑年だったから」というのが一番覚えやすいですね。

参拝を終えたら、次は石器時代の遺跡「高ヶ坂遺跡」へ向かいましょう。
町田天満宮からは徒歩10分くらいです。

高ヶ坂石器時代遺跡(牢場遺跡・稲荷山遺跡)

牢場遺跡

住宅街の中ですが、入口付近は、公園っぽく整備されています。

牢場遺跡

牢場(ろうば)遺跡は覆屋をかけて保存されています。

牢場遺跡

覆屋のガラス越しに見える遺構
中央付近に石囲いの炉跡が確認できます。

牢場遺跡

説明書きによると、牢場遺跡は大正14年に日本で初めて発見された敷石住居跡であるとのこと。
この場所にあった畑のごぼうが曲がって成長していたことが発見のきっかけだったそうです。
今から約4200年前の縄文時代後期のものと考えられています。。感慨深いですね。

稲荷山遺跡

こちらは稲荷山遺跡です。
牢場遺跡に隣接した場所で発見された縄文時代後期から晩期の配石遺構ですが、現在は埋め戻して保存されており、埋め戻した場所の上に再現されています。

稲荷山遺跡

高ヶ坂石器時代遺跡(八幡平遺跡)

高ヶ坂石器時代遺跡は牢場遺跡・稲荷山遺跡・八幡平遺跡の3つの遺跡から構成されています。
牢場遺跡と稲荷山遺跡は隣接した場所にありますが、八幡平遺跡は900mくらい離れた場所にあって途中の案内板も無いのでグーグルマップでしっかり検索してから行くことをお勧めします。

高ヶ坂石器時代遺跡(八幡平遺跡), 高ヶ坂二丁目1645-6

八幡平遺跡

階段とスロープが整備されています。

八幡平遺跡

八幡平遺跡にある縄文時代中期(約4500年前)の敷石住居跡(復元)です。
柄鏡形の住居で、中央には石囲炉が設けられています。

八幡平遺跡
八幡平遺跡

縄文時代の集落は河川を望む高台につくられることが多いそうです。
ここ八幡平も見晴らしがよく、横浜方面まで見渡すことができました。
縄文時代から一等地だったわけですね。

町田駅周辺

町田駅周辺
町田駅周辺

夕暮れ時の町田駅前。徐々に夜の街になっていくのでしょう。

町田駅周辺

JR線と小田急線が乗り入れる巨大ターミナル駅なのでかなり賑やかです。
買い物にも便利そうで、特に若者向けのお店が多い気がしました。

町田駅周辺

駅前の大通りは駅に向かって下ってますね。やっぱり「谷」なのかな。

今日はここまでです。お疲れ様でした。

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